映画日記:シネブロ.net

映画の感想を、ネタバレなし・ありの両側面から投稿します。

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セッション/究極の音を求める二人のぶつかり合い!偉人になる方法が分かる映画。

   

セッション

作品情報

【おすすめ度】★★★★☆ 4.5/5点
【ジャンル】ヒューマン
【公開】 2015年 (日本)
【監督】デミアン・チャゼル
【出演】J・K・シモンズ、マイルズ・テラー、etc.

 

ストーリー

天才ドラマーのバディ・リッチに憧れる青年ニーマンは、アメリカで一番の音楽学校”シェイファー音楽学校”でジャズを専攻していた。彼は偉大なドラマーになる夢を抱きながら、毎日練習の日々を過ごしていた。そんなある日、シェイファー音楽学校で一番の先生フレッチャーに才能を見出され、彼のバンドに抜擢される。時を同じくして、かねてより気にかけていた映画館で働くニコルに告白をしデートにこぎつける。ニーマンにとって、全てが順調に進むかと思っていた。
しかし、初のバンドの練習の日、彼は思いもよらないフレッチャーの英才教育(いじめ?)が始まるのだった。

 

こんな人におススメ

スポ根ドラマが好きな人におススメ!
「音楽とスポーツなんて関係ないじゃん。」と思うかもしれませんが、この映画はスポーツよりも激しいスポ根ドラマになっています。
・・・と言いましたが、多分日本人ならどんなひと人におススメの作品です。(スポ根ものは受け入れやすいので)

 

感想・ネタバレ無し

この映画は、とても話題になった映画で、TBSラジオでは町山智浩さんと菊地成孔さんの間で、映画の批評についてかなり揉めていたようです。そのため、知っている方も多いかと思います。

ワタシ的には、ジャズの映画ということで少し敷居が高く、日本公開が2015年4月にもかかわらず、観るまでにだいぶ時間が過ぎてしまいました。

 

主人公ニーマン演じるマイルズ・テラーの演奏に注目

この映画、ジャズドラマーのお話のため、ドラムを叩いているシーンが多数出てきます。実はこの俳優さん、この映画に出演が決まってからドラムを練習し始めたそうです。しかも、なんと代役を立てずに全て自分で演奏しているのだとか・・・。
普通、役者の付け焼き刃で楽器を演奏すると、どうもなじまなくて嘘っぽく見えるんですが、全然そんなことないです。
むしろ、役どおり「天才ドラマーなのではないか?」と思わせるほどの熱演です。
時に目がイッちゃってる狂気じみた演奏を見せたりもします。
マイルズ・テラー
しかも、演奏中に擦り切れたてから血が流れるシーンが有るのですが、これ本当に彼の血らしいです。
シンバルの血
ドラムスティック
どんだけすごい練習を重ねたのか・・・・。
この演技のため、少しも違和感を感じずに映画を楽しむことができます。

内容もさることながら、彼の演奏だけでも観る価値有りです。

 

もう一人の主人公フレッチャーの演技も秀逸!

もう一人の主人公でもある鬼教官フレッチャーを演じたJ・K・シモンズも超弩級の演技です。まあ、数々の助演男優賞を総なめにするような結果からも分かる通り、まさしく迫真の演技です。
観ているこちらも、「本当にこの人は音楽関係の人なおでは??」と思わせるような演技は見ものです。
J・K・シモンズ
最初スキンヘッドだったので気が付かなかったのですが、この役者さんトビー・マグワイアの演じた「スパイダーマン」に出てくる編集長の役をやられているんですね。比較的温厚なイメージの役だったため、全くの別人に見えてしまいました。
J・K・シモンズ_スパイダーマン

途中、半端ない怒号で罵詈雑言を投げかけるシーンなんか、主人公に感情移入して見ていたので、かなり「このやろう!」って思いながら見てました。

ラストの演奏は鳥肌もの。

色々な批評を拝見したのですが、褒めている批評はこぞってラストの演奏を推しています。
まあ、正直言うことなしです。百聞は一見にしかず!見ていただければ分かる凄さです。

 

感想・ネタバレあり

※ココから先は、ネタバレがあるので、映画をご覧になった方のみお進みください。

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